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help RSS 三晃精機さんの哲学

<<   作成日時 : 2010/06/16 23:06   >>

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驚くようなスピードで発売できたのには、理由があったのです。

三晃精機さんのアダプタは3つの部品で成り立っているそうです。
あの吸い付くような感覚のレンズに接合する部品と、純正品にすらないテーパ加工がしてあるカメラに接合する部品は、別々に作られていたのです。Eマウントアダプタの開発には、カメラに接合する部品の開発だけで済んだことになります。
マイクロフォーサーズ用のアダプタを開発した時に、こんな展開まで予測していたのではないでしょう。職人としての確かな仕事は、現実のどんな急展開にも対応できるということなのでしょう。

ちなみに、アダプタのフックレバーも無垢の材料から削りだしているそうです。
装着した時に、厳かな音が響いたはずです。
こんなものはプレスで大量生産するのが当然なのですが、それでは変化に対応できないでしょう。

ライカには沈胴タイプと呼ばれる、オールドレンズがあります。
レンズの胴体部分が沈んで、コンパクトになるのです。ライカのボディなら、沈むことを計算して設計されていますが、現在のデジタル一眼は違います。沈胴して、その先端がカメラ内部を破壊する恐れがあります。
三晃精機さんのアダプタは、それを計算して、沈胴しても内部に届かないように、リミッタとなる障壁があるのです。
モノというのは、やがては壊れるものです。いいモノを長く使いたいものです。不注意で壊してしまうほどの不幸はありません。


わたしは多少ですが原価計算ができます。
アダプタの価格に言及しました。どう考えても、価格が安過ぎるのです。
モノを作るのが好きだからやっている、との回答でした。
喜んでもらえれば、それでいい、と続けました。
わたしは一瞬言葉を失って、三晃精機さんのアダプタが使えて、こんなに嬉しいことはありません、ぜひ作り続けてください、と熱い思いを言葉にしました。

飄々とした風貌の社長に崇高な哲学を感じたというと、大袈裟でしょうか。



数日前にGマウントレンズについて書きました。
『悲劇のG』というタイトルです。
修理屋という名前の方からコメントをいただきました。
内容はこうです。
問題のG1ボディは、外装こそチタン合金だが、外してみると中のギア(おそらくオートフォーカスを動かす部分と思います)はプラスティックである。そして、そのプラスティックギアが擦り減ったG1をよく修理をするというのです。
真偽を確かめるために、インターネットで検索すると真実であることがわかりました。
『G1 修理』でググってみてください。

どういう哲学でモノ作りをしているのでしょうか。

プラスティックギアは過度のコスト削減に他ありません。安く作って高く売れば、利益は多くなります。G1は結構高価だったと思います。高価であっても、良いモノを長く使ってもらいたいと思わないのでしょうか。利益は、その前提の上に存在しなければならないと考えます。京セラの稲盛さんという方は、いかにも、生き方だとか、利他の精神だとかおっしゃっているのに、どういうことでしょうか。

わたしは、よく出来た製品を手にして、それを作った会社のことを想うのが好きです。
少し前、Canonは雇用関係の問題でマスコミに叩かれていました。しかし、5D2というカメラを使っているとおかしな会社ではないと想像できるのです。

機会があったら、カメラマニアという視点でいろいろな企業分析をしたいと思います。


画像
              NEX-5 with CANON50mmF0.95改LM

普段は撮らない電車も、わたしの心境ははじめてカメラを手にした少年のようでした。

おしゃれに、かんたんに、よりきれいに。

アダプタを貸してくれた三晃精機さんだけでなく、CANON50mmF0.95を改造してくれた大森のルミエールさんにも、感謝します。

■三晃精機さん
http://www.sankouseiki.com/
■ルミエールさん
http://lumierecamera.blog77.fc2.com/

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